時代によって美しいとされる化粧は変化していきます
数年前の雑誌を見たら時代遅れの化粧だということが多々ありますものね
そして国や民族、地域によっても美しいとされるものは異なります。
衣装や髪型、化粧もまた同じく
ここで日本の独特の化粧文化を見てみましょう
日本の化粧方法で世界的にみても非常に珍しい「眉化粧」
平安時代に入って、眉毛を抜いて描く化粧になりましたが、
時代が進むにつれて額の上へ位置が高くなっていきました。
この眉化粧は女性に限らず、公家階級の人々が行なっていたのです
そして、既婚女性は眉を落とすことが一般的になりました
この眉を落とし、眉を描くことの意味を考えると
顔を見るだけで身分階級や既婚かどうかを相手に知らせることができたのです。
実は他にも重要な意味があったようです。
眉は感情を表す重要な部分です
何か悩みがあれば、眉間にしわができたり、
感情の変化は目以上に大きく変化します。
その眉をなくすということは、相手に自分の感情を伝えにくくする意味を持ちます。
もう一つ、日本独自化粧であるお歯黒。
虫歯予防、歯並びを隠すなどの目的と言われています
このお歯黒に関しても、既婚女性が行なうものでした。
眉化粧と合わせて、
日本では一目瞭然で既婚女性だと相手に伝わっていたのです
さらにこのお歯黒、口の動きがわかりにくくしています
この二つから考えると、日本の既婚女性は
眉を抜き、歯を黒くすることで、自分の感情を相手にわかりにくくすることを習慣にしていたのです
人自分の気持ちをダイレクトに伝えることが苦手であり、
それは良くないこととして、奥ゆかしく生きる日本女性の心は
日常の習慣から生まれたのではないかと考えます
今でも日本人は、自分を前面に出さず、
秩序を守ることで世界的にも高く評価されています。
そんな控えめで相手の意見を尊重する特徴は、
こんな文化から根付いたものなんでしょうね・・・・
日本人てステキ

参考文献:
大坊郁夫・神山進・監修高木修(1996)被服と化粧の社会心理学 人はなぜ装うのか,北大路書房.京都.
