がん患者の外見の支援について

がん患者に対しての見の支援についての記事を目にする機会がありました。

がん治療薬もどんどん進化して,かつての治療経過とは様変わりしている現状をふまえた内容です。

近年の抗がん治療の特徴…

抗がん剤の副作用は,強い吐き気や嘔吐や下痢などは良く知られていますが,外見の変化として脱毛や色素沈着や皮膚の変化などがあります。特に新しい治療薬の発展で,今まで見られなかったような外見の変化が副作用として見られるようになっている点が1つ目です。

そして2つ目は,今まで入院で行なっていた抗がん治療が,いわゆる外来で行なわれたりすることも多くなっています。副作用が出現しても社会生活を継続しながら治療が行なわれることです。

がん患者にとって外見の変化とは,

「一般に,事故や病気による外見の変化は,『自分らしくなくなった。魅力的でなくなった』という自己イメージの低下と,他者からの評価を下げてしまうことへの不安をもたらすと指摘されている。そのうえ,がん患者の場合は,外見の変化が『病気や死の象徴』としての意味を有することが大きい」

と書かれています。つまり…

自分の見た目が変化したことで,自分の魅力が失われたと考えてしまい,周囲からどんな風に見られているのか不安になってしまう。さらに,一目で死と向き合っている『がん患者』ということが周囲に分かってしまうということです。

そんな中で,変化した外見を支援することにどんな意味があるのでしょうか。

私たちは人と人との関わりの中で生きています。

その中で,自分をどのように見せるか・・・どう認識してもらうか。

自分自身が望む姿で他者との関係を築くことができれば,それが1番幸せなことでしょう。

命を最優先にした治療によって,外見が変化してしまったとしても,社会の中で今を生きる人にとって,外見を支援することが生きていく力になるとすれば,これも重要な治療の一つではないでしょうか。

メイクセラピーも同じことが言えますが,人との関わりの中で生活する人間だからこそ外見支援が必要になってくると考えます。

私にできる・・・がん患者の『生きる』を支えるための外見支援を続けていこうと思います。

引用・参考文献

野澤桂子野澤桂子(2014.7)がん患者のアピアランス支援 ~外見と心に寄り添うケア~医療の場で求められるアピアランス支援,がん看護(1342-0569)19巻5号,Page489-493(2014.07)